amareloのブログ(仮)

IT系勉強会で感じた想いや知見をメインに書いていきます。

情シス×ストレスマネジメント 参加レポート

6/19(土)「情シス×ストレスマネジメント」に参加しましたので、レポートを書いていきます。

目次

イベントページ

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川端先生の講義

はじめに

  • 人間関係は誤解でいっぱい。
  • 人は先入観で相手の印象を勝手に作り上げる。
  • そういうOSがインストールされている。

私たちを幸せにしてくれるものは何か?

  • ハーバード成人発達研究によると、私たちを健康に幸福にしてくれるものは、「よい人間関係」
  • 良い人間関係は
    • 健康に良い。
    • 精神疾患や不安障害などになりにくい。
    • 孤独は害になる。一人と孤独は違う。

ストレスを知る

  • ストレスはデメリットだけでない。ストレスは2つに分類される。

    • ディストレス(distress)
    • ユーストレス(Eustress)
      • 自分のためのストレス
      • 直近は辛いけど最後は良かったと思えること。
  • ストレスへの対処法で一番お勧めなのは「おおいにしゃべること」

    • 話すとすっきりする(浄化)
    • 伝えることで気持ちが整理(洞察)
  • ストレス解消はほどほどに

    • 趣味(楽しみ)は「満足」を生み、その行為は自然に止む。
    • ストレス解消は「不満足」「不快」を減らすものであり、原因はそのまま。
      • 本当の満足には足りないため、とめどなくハマってしまう可能性がある。

対処法を学ぶ

避けず

  • 人間の行動特性としてイヤなことは避けがち
  • 不安維持のメカニズム
    • 不安を回避すると自信が持てなくなり、さらに不安になる。
    • 不安を回避せずに馴化することが大切。
      • 不安は30分以上は続かない。後はどんどん落ちていく特性がある。

力まず

  • 呼吸法

    • 呼吸を整えることで自律神経を調整できる。
  • 筋弛緩法

    • 肩に一気に力を入れて一気に解放する。
  • マインドフルネス

    • 東洋の瞑想を現代人用にアレンジ
    • 再現性を高めるためにプログラム化
    • 効果が科学的に実証されている
    • 脳の有効に使える部分が増える。
  • マインドフルネスの実践方法

    • 毎日都合のいい時間に15分間行う。
    • 気乗りがしなくても1週間続ける。
    • 呼吸に集中すること。途中で浮かんできたことは雑念(心のメモリを圧迫するもの)として解放する。
      • こころのメモリを空ける方法
        • 気にしないことに決める
        • さっさと片付ける
        • 誰かと共有する

考えこまず

  • 反芻をやめる。ほどほどが良い。
    • 毎日4万~6万のことを考えていても、心配事のほとんどが良い結果になっている。
    • 自分自身をほめたいことをほめる。それを繰り返す。

ストレスを活かす

ネガティブ感情を味わう

  • 大切なのは不快情動耐性(心のバケツの容量の広さ)
    • 心理的な不快感に耐える能力のこと
    • ネガティブな感情を抱え込んでどれだけ持ちこたえられるか。
  • 幸福の先にある「全体性」が大切
    • 幸福な思考や感情は、現在の自分の状態を教えてくれるサーモスタットのようなもの。人生の目標ではない。

小さくする

  • 認知と気分、行動の悪循環

    • 辛くなったら現実を確認すること。
  • 考え方を柔軟にするコツ

    • 反芻思考を止め、考え方を増やす。
    • 認知の方より(こころの癖)に注目する。
    • 1回でなく、習慣にする。
    • 笑顔を心がける。

まとめ

  • ネガティブ感情を避けない。受け止め認めることで自己成長につながる。
  • ストレスは自己成長のチャンス。でもしんどくなったら、周囲にSOS!
  • キーワードは、逃げず、力まず、考えこまず!

ディスカッション:価値観について

価値観は変わる?

  • 価値観は変えることができる。新しい経験を重ねる中で変わっていくもの。
  • 価値観を超えて意見を出すことはできる。

    • 相手を理解することは、相手と自分の考えを一致させることではない。
    • 一致しなくても相手の考えを受け入れることはできる。
  • 言いたいことを全部吐き出すと、相手の言葉に十分に耳を傾けて聞くことができる。

  • 違いを受け入れることで信頼関係をつくることができる。

対話の必要性

  • 多様な価値観を受け入れる必要が出てきたため。
  • アイディアを引き出す土台には心理的安全性が必要。
  • 組織が進化するためには「知識を共有したい」と思える組織作りが大切。
    • 管理する組織から学習する組織へ

感想とまとめ

自分のストレス溜めやすい理由が分かって納得しました。 無駄に反芻せず、嫌に感じる仕事もまずは受け入れて、自分の成長に繋げるチャンスと捉えて取り組みたいと思いました。 納得感の高い講義で楽しく、あっという間に2時間半過ぎてしまいました。

また、最後に出てきた「知識の共有」「管理する組織から学習する組織へ」、思わずうなずきすぎました! 関係者で知識と情報を持ち寄り、皆で学び挑んでいくには議論よりは対話。対等な関係性でフランクに話ができるのが大事ですね。雑談も大事! 話をすることは、決して無駄なことではないと改めて思いました(割り込みの電話や一方的にダラダラとした話は勘弁ですが…)。

呼吸法やマインドフルネスで脳のメモリのリセット、ぜひやって効果を実感してみたいです!! 呼吸って生きていく上では当たり前でその重要さをあまり考えていませんでしたが、重要すぎますね。

ディスカッションでは様々な意見が出てきましたが、見る角度や国、立場によってガラリと意見が変わるということが分かりました。 それでも皆さん建設的な意見を交換して分かりあえていて、面白かったです。 見ているだけで自分も離したくなり、ちょっとウズウズしてきましたw 価値観の違いで相手の意見を自分と一致させようとするのではなく、受け入れて消化させることができるのかが大事だなと思いました。

このコロナの状況で知人友人と会うのも憚れる世の中ですが、やはり対話、話すことは生きていくうえで本当に大事ですね。誰かと話したくなってきた!!