目次
はじめに
4/13(木) ssmjp に参加しました。久々のssmjpで久々にガッツリと運用を勉強できたと思えた回でした。 セッションの概要と感想を書いていきます。
イベントページ
セッション概要と所感
継続的に技術書を読む習慣について @nlog2n2さん
習慣
- 本屋に通う
- 文章、書き手との相性を確認するために。
- 時間を忘れてたら(2分)買う以外選択肢はない。
- 本を買う
- とにかく買う、積む、値段は見ない。
- 薄めの本を書う。
- オライリー本は買って損はない。
- 読めなかったときは、本を譲ることも頭の片隅に入れておく。
- 本を読む
- 隙間時間に読む。
- 仕事にして読む。
- しおりと付箋を活用する。
- 積んでるものを洗い出して、TodoやWBSを引く。デッドラインを設定する。
- 自分の読める力量(1時間当たりの読めるページ数、読み切れるページ数)を把握しておく。
おススメの本
ハッキングAPI ―Web APIを攻撃から守るためのテスト技法 | Corey Ball, 石川 朝久, 北原 憲, 洲崎 俊 |本 | 通販 | Amazon
PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版] | 飯田剛弘 |本 | 通販 | Amazon
きれいなPythonプログラミング ~クリーンなコードを書くための最適な方法 | Al Sweigart, 岡田佑一 |本 | 通販 | Amazon
所感
最近ようやく本屋に行きやすくなったので、本屋に行って買うか、本屋で下見してからAmazonでポチるかをやる習慣が戻ってきました。 技術書もビジネス書も決して安くないので買うの迷いますが、読めそう!と思ったら買った方がイイですね!(限度はあると思いますが…) 自分はなかなか集中して読書出来る方ではないので、WBSにする、デッドラインの設定はやってみようと思いました!
「ハッキングAPI」、読んでみたい!なかなかのお値段(汗
お話いただいたように、本屋さんに行って立ち読みして2分以上読むことができたら買います!!
運用の範囲(運用設計入門コース) 波田野さん
運用の範囲
- ドキュメントを整備出来ない、運用でカバーをさせられる、評価されないのは、運用の業務範囲が不明瞭だから。
- 運用設計においては業務範囲の定義が不可欠。
- 効果的に高い評価を得るため。
- 専門性、成長ロードマップが曖昧になり、人材が育たない。パフォーマンスが下がる。
- 不要不急な業務が増え、必要な業務を圧迫するようになる。
- 運用の範囲において専門性を発揮するのが運用組織。
- 運用の専門性=範囲 を明確にし、人的リソースを効果的なものにして高い評価を得る。
運用の専門性
- 事業継続のための専門性
- 運用設計、サービスマネジメント、障害対応指揮などの技術
- 事業継続を支える専門性
- ネットワーク、サーバ、ソフトウェア、セキュリティなどの技術
- 専門家の原則(組織構造の設計5原則より)
- 運用組織と業務は運用のための知識、技術、経験によって構成されている。
業務のグレーゾーン
- 運用業務に「設計されていない業務」が存在している異常状態
- 業務範囲を明確にしても、環境の変化でグレーゾーンが発生する。
- グレーゾーンの放置は、あらゆる「運用あるある」を生み出す。
- グレーゾーンには3種類ある。
- ニューホワイトゾーン(ホワイトゾーンよりのグレーゾーン)
- 運用上の課題や新たな需要の発見、運用現場へのチャンスにつながる宝の山。
- ダークゾーン(ブラックゾーン寄りのグレーゾーン)
- 現場リソースを過剰に消費したり、法令・規約違反を含むこともあるブラックゾーンの候補でリスクの山。
- テンポラリーゾーン(白でも黒でもない中間のグレーゾーン)
- 最もパターンも発生件数も多いため、発生する前提で運用設計を行う。
- 発生状況や発生形態を把握し全体レビューをする。
- 期間と範囲を限定してテンポラリーゾーンを受け入れる仕組みを整備する。
- 発生したまま放置しないこと。
所感
「業務範囲の定義」、できていない個所があると気づいたり、
「ドキュメント化できないのは業務範囲が曖昧だから」、この言葉に思い当たるフシがたくさんあって恥ずかしくなりました。。。
誰かに自分の業務を知ってもらいたい、巻き取ってもらいたいならば、まずはその範囲を定義をすること。でないと、関わる人に大変な思いをさせてしまう。グレーゾーン解消の優先度上げないと…
今回も学びが多いお話でしたが、自分の業務に関する運用の不備や至らないところを猛省するばかりでした。
このようなお話を頻繁にしていただけて、波田野さんには感謝です。
継続的コミュニティマネジメントとアウトプット 〜大切にしてきたこと、成功、失敗〜 (ssmjp編) 吉江さん
アウトプットしないのは知的な便秘精神
知識創造企業 | 郁次郎, 野中, 弘高, 竹内, 勝博, 梅本 |本 | 通販 | Amazon
※新装版もありました。 知識創造企業(新装版) | 野中 郁次郎, 竹内 弘高, 梅本 勝博 |本 | 通販 | Amazon
コミュニティの参加・運営
- JAWS DAYS 2013に参加。
- OWASP Japan PR Teamに参加してアウトプットする意義を知った。
- Security JAWS を立ち上げ運営に参加
- 運営メンバの支えがあって同じ目標を目指すことができた。
継続的コミュニティマネジメント
- 意味のある価値を生み出す中心となりたい。
- 有意義な共同作業をしたいという欲求の高まり。
- 立ち位置の確認。
継続コミュニティマネジメント
1. P-MVV
- Purpose(Why 存在意義)
- Mission(What 使命)
- Vision(Where 将来像)
Value(How 大切な価値観・方法)
継続的「意味のある価値」の醸成。
- 他コミュニティイベントへの参加を推奨し、得た経験をふりかえる。
2. フォロー
- アクセスへのリーチのフォロー、アクセス後のアフターフォロー
- コミュニティへの継続参加を促す。
- 学びと経験のアウトプット
3. コミュニティマーケティング
- 自走する組織
- 勉強会の継続開催
- 巻き込み力で新たな人間関係、信頼作り。
- 新たなアイディアを取り込む。
- 巻き込まれた人にチャンスを作る。インサイドアウトのキッカケに。
4. ブランディング
- 独自性の追求
-
- JAWS-UGでアウトプットする人はこれらが自然とできている。
フィードバックとフューチャーワーク
- やったことの結果、外向けにはどう映った?ふりかえりが必要。 - アンケート回収率向上は未だに課題。
6. アウトプット
- 勉強会の経験から得た学びを表現や活動に反映させる。
- アウトプットしないのは知的な便秘
7. ソーシャルキャピタル
- 目に見えない価値、つながりの力
- コミュニティや個人にとって、繰り返し蓄積することが重要。
- 活動する場と幅を広げる。意識空間の方を広げる。
- 場:活躍する活動空間
- 幅:活躍する意識空間
一期一会
- 一瞬を大切にし、一期一会で終わらせない。
- 今経験していることは二度と起こらない
- オファーから始まるチャンスを手繰り寄せる。断るのは簡単、オファーされるのは難しい。
- 自分が得意としないイベントへの参加と経験は、インサイドアウト、マインドチェンジにつながる。
推薦図書
手にとるようにわかる ブランディング入門 | 金子大貴, 一色俊慶 | 産業研究 | Kindleストア | Amazon
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら | 岩崎 夏海 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
資料
所感
コミュニティ運営をするのは大変だけど、主体的に考えて活動することで多くの経験を得られて楽しそうだと思ったのが第一印象でした。 自分は今は一般参加側の方が多いですが、コミュニティに一般参加することも意義のある活動だと思っています。 それをもっと意義のある活動として、まずできることはやはりアウトプットだなと思いました。最近サボってましたが、これが今日ブログを書いたキッカケです。 このキッカケを新しいつながり、新しい知見を発見したり、新しい活動の一端にできればなぁと思いますし、この記事が誰かの何かのきっかけになることを願っています。
取り急ぎ、吉江さんの推薦図書「遠くへいきたければ、みんなで行け」と冒頭紹介いただいた「知識創造企業」を、Amazonでポチリました。 本当は先の @nlog2n2さん のお話にあったように、本屋に行って相性確かめてからにしようと思いましたけど…居ても立っても居られず。
最後に
本の読み方のヒント、運用設計における業務範囲の定義、コミュニティの運営と、内容も濃くてあっという間の2時間でした。 読みたい本も増え、早速買いました。届いたら少しずつ自分の読める範囲で継続的に読んでいこうと思います!
思えば、自分が勉強会コミュニティに参加するようになったのは、ssmjpがはじめてでした。 今日の勉強会が終わって初心に帰れた気持ちでした。
やはり、アウトプットしないのは知的な便秘ですね!!