7/25(土)は、July Tech Festa 2020にも参加していました。 こちらも良い気づきと学びがたくさんありました。 遅くなりましたが、印象に残ったセッションの感想を書きます。
目次
イベントの内容
今年は「Extend Your Engineering Life!」というテーマで行われました。 エンジニアライフを拡張させたい、学びの幅を広げたいという人が多く参加したり、登壇されていたように思えます。
講演リストはこちらです。
以下に自分が視聴した講演の概要と感想を書きます。
組織/企業/グループを超えたエンジニアのつながりを広げるイベントをしている話 小倉 真人さん (@Mahito)
- もともと会社で勉強会をやる文化ではなかったが、ゆるくつながったメンバと勉強会をやることになった。
- その取り組みを外部にも公開したく「NTT Tech Conference」をやることになった。
- NTTの人事を巻き込むことにもなった。人事と情シスもみんな悩んでいる。自分たちだけで悩むだけでなく、自分たちから話に行って声を届けるのが大事。
- 勉強会をやるようになってイメージが変わったと言ってくれる人がいた。
- グループの内外で交流が生まれた。
- 他社の人事の方からイベント開催について相談が来た。
- 主催者のモチベーションに悩むことがあったが、「エンジニアリング組織論への招待」の「会社の不確実性をなくすのもエンジニアリング」という言葉に出会って救われた。
- エンジニアのつながりを広げるイベントのために、仲間を集め続けていく。
勉強会をやるようになってイメージが変わったと言ってくれた時は、小倉さんはじめ運営の方々は嬉しかったのではないかと思います。グループ間、社外の方々との交流ができ、会社のイメージアップに繋げられる活動ができることはとても素晴らしいことだなぁと思いました。
資料はこちらです。
組織に良い開発文化を植え付ける「Software Engineering Coach」という役割 常松 祐一さん
- 良いソフトウェア開発は社会的に価値や意義があるもの。ただしこれが正解というわけではなく、人によっていろいろな考えがある。
- Software Engineering Coach
- ソフトウェア開発の良いやり方を組織に植え付ける、メンバーに教えていくこと。
- アジャイルは、チーム環境と開発環境両方が伴わないと、ゴール(ビジネス価値、顧客満足)に行きつかない。
- ティーチングとコーチングの違い
- コーチは、状況を踏まえて問題をシンプルに、目的意識をもって整理できる人。
- 型にはめれば上手くいくものではない。
- Rettyでは不要なルール・コードの削除、シンプルなコミュニケーションを実現した。
- 探求を積み重ねた先に優れたアイデアがある。
- 漫然と日々の開発に取り組むだけではなく、現場での悩みに正面から向き合ってみること。
どんなソフトウェアであれ、ユーザに何らかの貢献につながる必要性があると思います。そのためには、少しでも品質が高く価値のあるソフトウェア作りにつながる活動には時間を割いた方が良いのではないかと思います。
もちろんソフトウェアに限らず、インフラ、管理業務などもそうだと思います。目の前の業務だけでなく、何らかの形で社員、ユーザの利益や価値につながることには積極的に取り組んだ方が望ましいと思いました。
資料はこちらです。
間隙を縫って現場と自分を Extend していく流浪人スタイル 曽我 央さん (@sogaoh)
- いつでも職務経歴書に出せるような活動を積み重ねてきた。
どんなところに埋めるべき穴があるか考えて行動する。
- 誰もが行えてチームで状況を見守れるよう簡素化
- 思い切り変更できるよう、変更に強くする
- 誰でも対処、解決ができるようにドキュメント化
- ゼロから再構築できるように環境もコードも知り尽くす。
7/17の閣議決定された「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画について」を見て、やれることはまだ山ほどあると思った。
- 世の中の世相からエンジニアとしてやれることはまだあるのでは?
- 所属にとらわれずに動けるようになる。
終盤で話されていた上記2点については共感しかありません。自分は今は企業に所属していますが、所属企業で仕事を、世の中の世相を少しでも良くしていくための一助になれるよう意識した仕事をする必要があるなと思いました。
また、現時点で転職や起業を考えているわけではありませんが、キャリアが変わっても生きていけるよう、社会に貢献していけるよう、実力をつけなければと思いました。
フリーランスとして仕事をされているsogaohさんならではのセッションで、とても興味深く拝聴させていただきました。
資料はこちらです。
「誰かの Engineering Life を Extend する」を仕事にした話 横地 晃さん(@yokochi)
- エンジニアリングメンターについて
- 一歩踏み出そうとするエンジニアのサポートをする相談役
- 自律、主体性を重視して考えを引き出す。
- 社外との接点(アウトプットやコミュニティ)を作り、化学反応に期待する。
- 野良期で1対多のコミュニケーションで進まず限界があった。
- 次年度から全社的にやれるようになり、他部署との連携がしやすくなった。
- メンティに変化も出てきて小さな成功体験のお手伝い(意志を尊重)が重要と分かった。
感想は拝聴し終わってからTwitterにも書きましたが、以下の通りです。
休憩中に、横地さんのセッションを拝聴しました。
— amarelo@ささみのほん5寄稿 (@amarelo_n24) 2020年7月25日
「Extendしたい人のターゲットを絞る、対話する、小さな成功体験を大切する」
自分に部下ができた時に大切にしたいと思いました。また、子育てや自分自身の成長にも応用できるかもしれないと思いました!#JTF2020 #JTF2020G
どんな人に対しても、最初の小さな成功体験の気持ちよさを感じてほしいし、それを一緒に喜べる人間になりたいと思いました。
資料はこちらです。
凡人エンジニアの生存戦略 髙市 智章さん
- 業務内容、環境による焦りと不安があった。
アウトプットすることで周りとの差別化をできる。
- 自分を知ってもらい価値が上げるためには、測定可能な成果を出す。
- それを誰かが見てくれているかも。
- 見られていないくてもそれがポートフォリオになって自分を売り込めるかも。
公開することで知識を深め、ニーズを知る。
- 行動を継続化させるためには振り返りを実践する。
- 目標を限りなく小さくしてやり始めの障壁を下げる。
- 今会社を出ても生活できるという精神的安定に繋げる。
- 精神論で頑張るのではなく、人間の特性を知ることで適切なアプローチをできるようにする。
- ただ漠然に不安になるのではなく、人間の特性を知り、その人間が生きていくのに適した生き方を考えていく。
自分も勉強してアウトプットすることで不安になること、たくさんあります。その正体は漠然と、あれもこれもやらなきゃ、やった方が良い等と考えて頑張すぎているのかなと思いました。何に集中するのか、自分にはどんな特性があって何が勝ちパターンなのか、一度振り返って考え直してみたいと思いました。
資料はこちらです。
続・人生100年時代の学び方 吉岡 弘隆(よしおかひろたか hyoshiok)さん
- 学ぶ理由に正解はない。答えは自分で考える。学ぶことは生きること。
- パラダイムシフトは起こっていることに気付かずにいつの間にか当たり前になっている。
- 脳には可塑性がある。
- 年齢を言い訳にしない。歳だから覚えられない、できないは言い訳。
- 慣れないことには時間がかかるが、訓練しているうちに徐々にできるようになる。
- 学生は自由。すべての行動は自分が決める必要がある。
- 会社員は与えられた環境であり、考える必要性が低い。
- 大学は認識を広げるための機能がある。
共感しかありませんでした。自分も仕事に関係ありなし関わらず勉強することに楽しさを覚えてきました。できないことをできないと認識し、素直に勉強を続けていく。新しいことには積極的に興味を示し、最初から拒まない。年齢を理由に諦めて老け込むことだけはしたくないと強く思いました。
自分より人生の先輩である吉岡さんが勉強し続ける姿を見て、今勉強していることは誰に何を言われても間違いではない!そう確信しました。 とても勇気づけられました!
資料はこちらです。
最後に
1日を通して良い学びを得ることができました。 4連休中にどこにも出かけられない中でしたが、参加できて本当に良かったです。運営の方々に感謝です! 学びに前向きで自分自身をアップデートしようとしている方々のお話を聞くと、こちらも力が湧いてきます。 自分もいい歳したおっさんになりましたが、これからも積極的に学び続け、年齢に抗い続けたいと思いました。