第26回redmine.Tokyo勉強会 参加レポート
目次
- 目次
- はじめに
- イベントページ
- 内容
- スポンサー講演 プリザンターに関する講演 インプリム内田様
- 講演: 18周年を迎えるRedmineの現在の課題と今後の取り組み @g_maedaさん
- 講演: ある工場の Redmine 2024 〜ある工場の Redmine 10年〜 @netazoneさん
- LT: Redmineで工場における工数を管理する @ta_ke_chan_ さん
- LT: Agileware版 Redmine公開します! @agilekawabata さん
- 講演 Redmineチューニングの実際と限界 ~ 200万チケットでもサクサクなRedmineの作り方~ 改訂5版 @akahane92さん
- 講演 「第1回 プロジェクトマネジメントあるある」 @MadoWindaheadさん
- LT: Redmineで管理する自動電話(TwiliAutoのご紹介) 岩崎 浩行さん
- LT: <Jiraのスクラムテンプレートで2024年の目標を管理している話> みきほさん
- LT: Rocky LinuxにRedmineをインストールしてみた ートラブル・対処法・ノウハウ共有ー @mattaniさん
- What about Redmine? Not a short video by Redmine-Evolution.com Roman Kharchenkoさん
- 最後に
はじめに
2024年6月15日(土)、第26回redmine.Tokyo勉強会に参加してきました。 なかなか予定が立たず当日の申込になってしまったので、オフライン参加に空きがなくオンライン参加で申し込みました。 オフライン参加を諦めきれず何度かcompassのイベントページを確認して、空きができたらすかさず登録しなおして、急ぎ会場に行きました。 はじめてにredmine.Tokyo のオフライン参加。とても楽しい時間を過ごせました!!
概要と感想を書きます。
イベントページ
https://redmine.tokyo/versions/48
アーカイブ動画のリンクもこちらにありました。講演とLTの内容はこちらから。
内容
スポンサー講演 プリザンターに関する講演 インプリム内田様
今回の勉強会の場所を提供いただいたインプリム様にて開発されている「Pleasanter」の紹介でした。 無料から使えるCommunity Editionもあるようなので、ノーコードローコードツールを試して業務改善の手がかりにできそうです。 Community Editionで試してみたいなぁ。
講演: 18周年を迎えるRedmineの現在の課題と今後の取り組み @g_maedaさん
Redmineは18歳。そんなに経っていて驚きました!課題は、
- 大きく変わっていないデフォルトテーマ
- ほとんどの操作でページ遷移が発生
- 組織化されていない開発体制
など、大きな変更が少ないこと。 デフォルトテーマは確かに無骨な感じがしますし、ページ遷移も多い印象なので、 そこが変わるととっつきやすくなりそうな気もします。 逆に今のUIに安心感があるという意見もありますし、 自分も昨日久々にRedmineの画面を見て「帰ってきた」感がありましたので、 課題とはいえ、RedmineのあのUIはいいところなのかもしれないですね。
講演: ある工場の Redmine 2024 〜ある工場の Redmine 10年〜 @netazoneさん
10年使い続けて、企業の中にRedmineを受けて入れてもらうだけでなく、 従業員が自走して使っている印象を強く受けました。 プラグイン多すぎて検証大変とのことですが、システム導入後の理想的な姿だなぁと思いました。 ツールを入れて使わせるじゃなく、使ってもらう人にいかに気に入ってもらえるかだなぁと改めて思いました。
個人的には、出張や来客管理への活用が面白いと思いました。 出張先の宿泊先や、顧客のお茶の好み(コーヒーが苦手とか)など、扱いに気を付けなければならない情報もありますが、 残しておくことで社内の仕事のやりやすさ向上、顧客とのコミュニケーションの円滑化などが誰でもできるようになって良さそうですね。
LT: Redmineで工場における工数を管理する @ta_ke_chan_ さん
プラグイン(Redmine Work Time 、Redmine Studio)での工場勤務エンジニアの工数管理の話。 個人単位、タスク単位でチケットを入力してもらい、 Power BIに取り込んで可視化・分析しているとのこと。 データの取り扱いって工夫次第で色んな方法があって、それをRedmineを使って実現して面白い事例だなと思いました。
LT: Agileware版 Redmine公開します! @agilekawabata さん
アジャイルウェア版のRedmine:Redmychee(レッドマイチー) の開発が決まったとのこと。
良くも悪くもデフォルトテーマのUI/UXに思うところある人は多いんだなと思いました。 Redmineのより良い進化系の模索、仕事としてRedmineに貢献、 という想いでの開発、とても素敵なことだなと思いました。
講演 Redmineチューニングの実際と限界 ~ 200万チケットでもサクサクなRedmineの作り方~ 改訂5版 @akahane92さん
あらゆるRedmineのバージョン、Rubyのバージョンでのベンチマーク測定、 Redmineそのものと全文検索プラグイン、DBやSSDなど基盤側のチューニング、 徹底的な検証をしてここまで快適なRedmine環境を作っていることに、今回の講演の中で個人的には一番衝撃を受けました。 Redmineは安全、安心、監査対応のため、なるべく触らないようにしているとのこと。なるほど!
講演も面白かったですが、懇親会で赤羽根さんとお話できてとても楽しかったです。 分からないことは全部自分で調べて解決してきたとのこと。 まだまだ、自分は甘いなぁ(汗)
講演 「第1回 プロジェクトマネジメントあるある」 @MadoWindaheadさん
3つのテーマでのパネルディスカッション形式でした。 事前に用意されていたテーマがたくさんありましたが、今回はその一部。 次回以降にお話し聞けると嬉しいです。
「回答はいつもがんばります」
思考停止している人による回答? そうならないよう、相手を理解し、相手から質問を引き出しやすい話し方、環境、大事だなと思いました。 翻って、自分もこれに近いような言葉遣いを上司や同僚にしていないか、注意しようと思いました。
責任感
健康的に仕事をできるのは無責任な方がいいんじゃないか? 強靭なメンタルじゃないと耐えられない。 ただ、やるべきことは把握しているのにやらないのはダメ。
自分で責任感がある人間とは言えませんが、変に不安に感じることが多いってことは根は真面目なのかと思いました。 自責思考になりすぎず、少しは気持ちを楽に考えてもよさそうな気がしました。 ただ、やるべきことをやらない人間とは思われないよう、いい塩梅を探していこうと思いました。
進捗率90%
ふと、進捗率ってどう定義するんだろう?と思いました。 その定義があいまいだと、ほぼ終わっていると90%って答えるのも仕方のないことなのかなと。 やるべきタスク、成果物、それを定義して終わっているか否かを確認する方がシンプルだし、 聞かれる方も聞く方も楽かなぁと思いました。
LT: Redmineで管理する自動電話(TwiliAutoのご紹介) 岩崎 浩行さん
TwiliAutoの紹介。 アラートメールでのチケット登録をトリガにTwillioでの電話発信、 電話の結果もチケットに登録するとのこと。
アラートメールの着信だと重要な通知にきづかなくて手遅れ、 ってことにならないようにするには良い仕組みだなあと思いました。 保守担当者、監視担当者のいる現場に良さそう。 かかってきてほしくない電話もありそうだけど(汗)
LT: <Jiraのスクラムテンプレートで2024年の目標を管理している話> みきほさん
アトラシアン社製バグ管理ツールJira。 クラウドファーストなため、UIは頻繁に変わる。その点では今回頻繁に出てきたRedmineのUI問題とは正反対だなと思いました。 自動化機能、AIエージェント、QAサイト、ITサービス管理と様々な機能もある。 テンプレートがたくさんあって、アジャイルスクラム開発テンプレート等スクラム開発する人向けテンプレもあるとのこと。 Redmineにはない機能もあり、Jiraについて少し知ることができてよかったです。 マンダラチャートでの目標管理をJiraで実践した話は面白かったです。
LT: Rocky LinuxにRedmineをインストールしてみた ートラブル・対処法・ノウハウ共有ー @mattaniさん
CentOS7からRocky Linuxへの移行。 Ansibleスクリプトを改変しての移行で躓いた話。 これからLinux OSにRedmineを入れる人もいるはずなので、 このような知見を公開いただけるのは本当にありがたいなぁと思いました。 自分がまたRedmineを使うときには、サーバのOSはUbuntuかRocky LinuxかAlma Linuxになると思いますので、 Rocky Linuxを選んだ際には参考にさせていただきます。
What about Redmine? Not a short video by Redmine-Evolution.com Roman Kharchenkoさん
ウクライナでRedmineのテーマやプラグインを開発しているRomanさんからのビデオレター。 ウクライナの大変な情勢の中、自分の生活だけでも大変だと思うのですが、 その中で開発されたテーマとプラグインをRedmine利用者に情報共有いただけるのは、本当に頭が下がる思いです。 これからも無事に開発を続けられることを願っています。
最後に
グループディスカッション、懇親会で参加者とRedmineのこと、講演の内容をもとに色んな話をできて、 2時間の懇親会があっという間に終わった感じでした。 勉強会のオンライン参加も良いのですが、やはりオフライン参加の方が生の会話で得られる情報が多く、充実度が高いことを再認識しました。
事情があってRedmineを使わなくなりRedmineに関してアウトプットする知見もないため、去年は redmine.Tokyo への参加を遠慮していました。 ただ、Redmineの知見や仕事の考え方のアップデートをしたかったし、何よりも「知見がなくても人に会って話したい」と思ったので、変な考えを持たず参加しようと思いました。 オフライン参加を諦めずに参加して良かったです!!
次回以降も都合がつく限り、オフライン参加したいです!!
プライベートの自分タスク管理に、Redmineまた使おうかな。。。