amareloのブログ(仮)

IT系勉強会で感じた想いや知見をメインに書いていきます。

Developers Summit 2021 参加レポート

2/18、2/19の2日間、Developers Summit 2021 が開催されました。 私は、2/19を休暇にしていたため、2日目のみ聴講しました(1日目も仕事しながら聴きたかったのですが、無理でした…)。 それでも全部聴くことはできなかったため、聴講出来たセッションについてレポートを書きます。

目次

イベントページ

event.shoeisha.jp

セッション概要

デベロッパーからはじめるレガシー組織の景色の変え方~旧ノーマルからニューノーマル

沢渡 あまねさん、新井 剛さん、【モデレーター】近藤 佑子さん

旧ノーマル組織の限界
  • 統制管理型一辺倒の組織(クローズな組織)では限界。
  • 統制管理型、アジャイル型両方の良さを知っている方が、エンジニアとしては強い。
  • 統制管理型は変化に弱い。思考力主体性を奪う。
  • やっていくと慣れるけど思考停止になる。どこかで揺らぎを入れて思考停止を防ぐ。
慣れた不便から解放されよう ~僕たちが見せられる「新しく心地よい」世界
  • 新しいツールを使ってみる。広めてみる。
    • いっしょに操作しながら進めてみると良い。
  • ディベロッパー発のルネサンスを。
半径5m以内の変化のファンを創る
  • 新しいやり方を率先して試し、快感体験と成長体験を創る。
  • すぐに実感できる小さな変化を楽しんでいく。

  • ファンを創るのはブランディングそのもの。3つのファンを創ることが大事。

    • 技術のファン(自分が使っている技術への理解)
    • サービスやプロダクトのファン
    • カルチャーのファン(オープンに議論するカルチャーのファン)
まとめ
  • 過去はどうあれ、未来を創るのが(ニューノーマルを創るのが)エンジニア
  • カスタマーサクセスを創る。オープンになってみんなで未来を変えていこう。
感想

沢渡さんのセッションは何度も参加させていただきましたが、毎回勇気を貰えます。 小さな改善と成功体験を自分も相手も繰り返していく、そうすることで少しずつ改善が改革につながっていく。 改めて、オープンで優しい組織を作れるようになりたいと思いました。

やったもんがち!ニューノーマル時代を生き抜くために、組織の1メンバーであるあなたがDevOpsを促進する方法 横田 紋奈さん

資料

speakerdeck.com

DevOpsとは
  • 顧客に素早く価値を届けるための文化的な姿勢・取り組み。
  • Dev(開発)とOps(運用)が協業する。コラボレーション。
DevOpsで得られるものの例
  • 組織がビジネスが上手くいくことで自社や自分の価値が上がる。
  • 互いのことを考慮し、質の高い成果を出せる。できることが増える。
  • 責めない文化でバトルが減る。
  • 作業の効率化で楽できる。
DevOpsを実践するには
  • ベストプラクティスを取り入れながら改善を繰り返していく。
  • 他と同じである必要はないし、ゴールもない。
  • 改善と議論の繰り返し。
  • 組織の数だけ成功がある。やったもん勝ち!
一人一人がどんな行動をすればよいか?
  • ネガティブな思考、発言では変化を起こせない。また、変化は一人では起こせない。

  • 人に影響を与えるには

    • 話す前から協力してもらえないと決めつけない。同僚を味方ととらえて向き合う。
    • 課題に合った小さく身近なゴールを設定する。ゴールは複数でよいが優先度をつける。
    • 他者が置かれている状況を理解する。
    • 自分を過小評価せず、どんな人も価値を与えることができると認識する。
      • 人に刺激を与える、個人的な関係性など。
    • ギブアンドテイクで影響を与える
      • 価値を与え合うことで周りを巻き込んで成果を出す。
      • 相手に動いてもらうために自分にできることがあると認識することが大切。
  • ゴールを意識できるようになり、行動できるようになった。

    • とにかくコミュニケーションを取り続けた。
    • 長期的な目線も取り入れた価値を生み出そうとした。
  • 「味方」としてコラボレーションしたことで達成感と絆を感じた。
まとめ
  • コラボレーションすべきは開発と運用だけではない。色んなパターンがある。
  • 序盤のステップを大切にして自分自身と向き合うこと。
  • ゴールを決めて方向性を定めていく。
  • できることからはじめていくこと。
感想

自分はネガティブ思考なので、どうしても他人を味方ではなく敵と思ってしまいがち。 でも、それでは自分も相手も成し遂げたいことをうまく進められない。 沢渡さんのセッションでもオープンにとありましたが、自分自身の心もオープンにしないとなぁと思いました。

エンジニアのためのメンタルヘルスマネジメント 鈴木 裕介 さん

ストレス、ストレッサー
  • 身体的症状には気づきづらい。まず身体のサインに気付くのが大事。特に不眠や頭痛には注意。
  • 変化はすべからくストレス。

  • 心理的ストレッサーは3つあり、特にデイリーハッスルズには注意。ドラクエでたとえると毒の沼地。気づいた時には遅いことも…

    • カタストロフィ(社会的不安、生命の危機)
    • ライフイベント(配偶者との離別など)
    • デイリーハッスルズ(面倒な状況、上司の言い方など)
  • ストレッサーには個人差がある。

  • エンジニアに多い因子は「弁別性」。無駄やリターンがないことが嫌いなため、不合理な白黒つかない状況がストレス。
腰痛対策
  • 慢性腰痛とは、作業による前傾姿勢により、背骨の間にあるクッション「髄核」が後ろにはみ出た状態が固定しちゃう状態。

    • 後ろにずれた髄核をこまめに戻す体操をこまめに。
  • 職場での対人関係のストレスが強く出ると、腰痛を感じやすくなる。

    • 腰痛はメンタル疾患でもある。
コーピング
  • ストレスに対応するために意図的に行う「自分助け」の行動。
  • ドラクエの呪文のようにあればあるほどよい。リスト化しておくとよい。
感想

ツイートにも書いた通り、これに尽きるなと思いました。 自己肯定感が低いこともあり、すぐに落ち込んで罪悪感に苛まれるので、ストレス反応に弱いことにも改めて気づきました。 結構メンタルヘルスを害しやすい要因が自分にはそろっているので、うまく自衛しながら過ごせるようになりたいです。

ほんと今までよくメンタルヘルス害せずにやれたものだなぁ。。。危ない危ない(汗)

ニューノーマル時代のコミュニティは誰もがチャンスに満ち溢れている。 中道 一志さん(@ici_mici)

資料

speakerdeck.com

意思を示す。
  • 勉強会に参加して質問したり、参加レポートを書く。
  • 意思を観測可能な形にする。
  • 人前で話すなど意思を表現する。
  • 意思を示すことで共感されたり、視野が広がったりする。スキルアップにもつながる。
  • 意思を示すのに経歴や肩書は関係ない。
  • 自信がないとかは気にしなくていい!
  • 「違い」は価値である。
  • 「制約」は味方を変えると武器になる。
コミュニティの運営
  • ヒトデ型組織を作る。

    • 分散協調型、それぞれが自律的に動きながら協調をもって成り立つ組織。
    • 縦割りにせずその時対応できる人で対応する。
  • ヒトデ型組織を作るには。

    • ビジョン(最重要)

      • ビジョンを明文化する。仲間を集めてからのビジョン定義ではなく、ビジョンをもとに仲間集めする。
      • モチベーションを統一する必要はないが、皆の想いを知ることは非常に重要。
      • 他人のモチベーションをどうにかしようというのが間違い。
    • 鉄のルール

      • 関心を寄せリアクションをする。励まし合う。
      • 各々の立場や状況に関心を持ち、常に決定を尊重する。意見は遠慮なく。
    • 同期と非同期

      • 問題提起と意思決定は同期で行う。情報共有と議論は最小限にする。
        • 初めて出た重要な事柄をその場で決定することはしない。
      • 検討はすべて非同期で。非同期を生かして、会議に参加できない人の意見も取り入れる仕組みを作る。
    • 情報を透明化する。

  • リーダーとして大切なこと

    • みんなを信頼し感謝の意を伝える。
まとめ
  • 日本中があなたの舞台。踏み出す勇気を!
感想

登壇やレポート執筆で意思を示すこと。本当に大事だと思います。 また、表現力や文章力がない、経験値がないなど、制約がある中で挑戦する方が成長するなぁと思いました。 最近では自分も気にせず色々「あ、やります」の気持ちでやってたりします。

コミュニティの運営については、今自分が置かれている立場において、とても参考になるお話でした。 ビジョンの共有、メンバへの関心、感謝、今までの自分はできていたか改めてふりかえりたいと思いました。

コロナ禍でエンジニアイベントはどう変化していくのか? オンライン時代の技術と人との出会い方

モデレーター:仲亀 拓馬さん(@kameneko1004)

登壇者:赤川 朗さん(@Akira_Akagawa)、草間 一人さん(@jacopen)、森川 晃さん(@ariaki4dev)

オンラインイベントについての課題についての議論をmiroを使い、聴講者参加型で行われました。 自分が感じたことは以下の通りです。

  • 登壇してレスポンスが感じづらいと、登壇内容良かったのか悪かったのか、ふりかえりしづらい。
  • アーカイブ残る勉強会だと、登壇の場合はあとでふりかえりしやすい。ブログ書く場合は見返すことができて本当に助かってる。
  • やはり何でかんでイベントに参加した人たちと直接話をしたいなぁって思う。

じっくりと聴いたり、復習しやすくなったという利点がオンラインにはありますので、今はその利点を十分活用したいです。 しかし、オンライン生活慣れたけど、同じ興味や思考を持つ参加者や登壇者と話をしたいという気持ちは残ります。 完全オフラインはまだまだ難しいと思うけど、少しずつでもオフラインとオンラインのハイブリッドや、 規模を縮小したオフラインイベントが開催されると嬉しく思います。

最後に

2日目だけの参加でしたけど、多くの気づきを得られました。 デブサミの登壇者には、表現のしかたは違えど、

  • オープン
  • 他者への共感・関心
  • 感謝
  • 未来思考

を共通して持っている人が多いなぁと思いました。 自分は性格上後ろ向きになったり、自分の表現を躊躇することが多いですが、積極的にオープンマインドでいようと思いました。 また、他者へのリスペクトを忘れず、他者にどんな価値を提供できるか考えて仕事しようと思いました。

初日聴講したかったですが、参加できなかったセッションについては後で資料を読もうと思います。