クラスメソッドさんが主催されていたオンラインカンファレンス、Developers.IO 2020 CONNECTを視聴しました。 自分は初日の6月16日の一部セッションの実リアルタイムで視聴することができました。 他のセッションはリアルタイムで腰を据えて聞くことが難しかったため、動画公開されてから視聴しました。 印象に残ったセッションの感想と全体を通しての感想を書こうと思います。
目次
Developers.IO 2020 CONNECT 公式ページ
以下の公式ページからセッションタイトルと動画を視聴することができます。
特集ブログも公開されていました。
YouTubeチャンネル
セッション動画はYouTubeチャンネルからも視聴することができます。
印象に残ったセッション
ケーススタディで学ぶ企業運営〜クラスメソッドの新型コロナ対応〜 佐々木大輔さん
クラスメソッドさんがコロナ流行が始まってから企業運営してきた経緯とその判断基準等について話をされていました。
コロナ流行が始まった早い段階でテレワークを推奨にしたり、長期化も早々に見据えて通勤手当の廃止やオフィス解約して、他の施策(全員一律昇給など)に充てるなど、判断のスピードが早いことに驚きました。
コロナ対策のテレワークとはいえ、健康面のケア、コミュニケーションの活性化、モチベーション向上の施策も手厚く、ただただ驚くばかりでした。このように社員のケアに素早く前向きなのは、社内で情報をオープンにしたり、日ごろからSlackやSNS、ブログでアウトプットしたことをしっかりと見てコミュニケーションに繋げているから、非平時のこの時でも混乱が少なく対応できているのかなと思いました。社員とその家族を最優先にに考えているからこその行動だと思いますが、
- より早く始め多く失敗し経験を繰り返す。
- お客様やチームからのフィードバックを大切に。
- 施策に汎用性を持たせてルールを厳密にせず平等に。
- 自らの経験と知見が誰かの役に立つと信じて情報発信。
といったクラスメソッドさんのカルチャーが社員に根付いているからこそだと思いました。また、社員のフィードバックを経営側がキャッチできていて、信頼関係も根付いているのではないかと思いました。
テレワークでパフォーマンス向上する方法を全社員でチャレンジしていく。
ということを仰っていましたが、会社組織を社員全員で作ることができるのはとても素敵だと思いました。
初心者だからこそ触りたい、AWS CLI ~ "躓きやすい"を無くしたい ~ 北川佳奈さん
初日にYouTubeに公開されて最初に視聴しました。
最近JAWSUG CLI専門支部のハンズオンにて、CLIでサービスの仕組みを実感できることを体感しましたので、自分も激しく同感でした。頷きすぎて首がもげそうでしたw
GUIでは実感しづらい(できない)処理を把握できるため、初心者ならずとも触ってほしいと思っています。AWSに慣れるだけではなく、黒い画面にも耐性がつくと思います。自分は社会人何十年もやってきて、はじめて黒い画面怖くないと思えるようになりました。
CLIでAWSを勉強したことをアウトプットしたことに共感を得たのと同時に、自分もCLIを題材にした独自のネタを登壇で話してみたり、ブログの記事で書いてみたくなりました!
プロフェッショナルなエンジニアとしてのコミュ力概論 塩谷啓さん
自称コミュ障なのでタイトルからとても気になるセッションでした。 でも、特別な能力が必要なわけではなく、
- 相手に不快な思いをさせずに意思疎通できる(人として大切)
- 仕事をスムーズに進められる(社会人として大切)
- コード・コメント・ドキュメントの品質、礼節、仕様との齟齬がないこと
をしっかりと身に付ければよいとのこと。身についているとは言えないことばかりで焦りました。
- 「仕事だから」
- プロとして報酬をもらっているのならば、それに見合う成果を出すために必要な技術
- 仕事のために技術力を磨くだけでなくコミュ力も磨くことが必要
最近は登壇したり、ブログ書いたりして話す力と書く力の向上に努めていますが、それまでは「コミュニケーション苦手だけどまぁ仕方ないよな」と思っていました。少しでも上手く仕事を進められるようになりたいと思い始めたことでしたが、自分の行動は間違っていないと確信しました。 プロとしての仕事をして「生きていくため」に、プロの仕事で報酬をいただいて「家族を養うため」に必要なことだと改めて気づきました。 そのためには、もっと場数を踏むことが重要です。これからもブログを書き続けたいですし、登壇も回数も増やしたいです。特に登壇は最近できてないので、ホント何とかしないと(汗)
勉強会のTwitter実況も普段からやっていますが、
- 内容を咀嚼してアウトプットする訓練
という意識でやっていたかというと、不十分かなと思いました。 これからは登壇者の言ったことを復唱するだけでなく、ある程度集約してからツイートしたり、自分の解釈や感想を織り交ぜながらツイートするなど、もう一工夫しようと思いました。
気づきの多いセッションでした。感謝です!
俺ならサーバーレスでこう作る 夏目祐樹さん
デロンギのコーヒーメーカーで誰が何杯飲んだかを集計し、Slackに通知する仕組みをサーバーレスで作ったお話でした。 コーヒー好きの自分としては、終始興味が尽きませんでした!
今年の初めに、自分のコーヒー豆焙煎に役立つ何かを作りたいと目標を立てていましたが、何もできずに半年過ぎてしまいました。 楽しく聞かせていただけましたが、そろそろ何か考えねば!と焦りも出てきました(汗)
それにしても、デロンギのコーヒーメーカーがある職場、ものすごく羨ましいですw
動け、動け、動け!動け、動いてよ!今動かなきゃ、何にもならないんだ! 大村貴俊さん
タイトルだけで「聞きたい!!」と思わされましたw Developers.IO Cafe の出店に関するお話と知り、コーヒー好きの自分にとってはさらに惹かれましたw
- 様々な事象を想定してどんなに準備してもトラブルはつきもの
- トラブルが起きても寛容に対処すること
- ネットワークの調子が悪くて動かないなど、様々なトラブルを想定して作りこむ
- いざというときの対処マニュアルは作った方が良い
システム運用、保守の現場には重要なことですが、カフェ出店についても同じですね。自分も焙煎したコーヒー豆でいつかイベント出店したいと考えていますので、とても参考になるお話でした!もちろん、本業の方にも生かすべきことだと思いました。自分は準備段階で楽観的に物事とらえて進めてしまう節があるので、何事もおいても上記のように考える癖をつけた方が良いと思いました。
就職せずに自己資本でクラスメソッドを起業して16年掛けて年商200億円になった話 横田聡さん
社長の横田さんがこれまで経営されてきたことの登壇でした。
- 企業理念(何で自分たちが存在するのか)を明文化して社内に発信
- 情報発信を強く意識したマーケ活動
- 広告宣伝費を投入すればそれだけのリターンがあるけど、お金を投入し続けなければならない。だから良いコンテンツを繰り返し書いていく。
といった情報発信についても語られていました。情報発信について自分は、
- 企業理念や存在価値を社内外に発信して認識してもらえれば共感を得られる。
- 社員については一緒に会社を作っていこうという気持ちにつながる。
- 外部の人には、質の良い情報発信をすることで会社のことを覚えてもらえたり、自分たちが発信している技術を知ってもらえる。
と理解しました。 企業理念を発信して共感を得ることで、良質な情報発信をする社員が増える。発信者の方々が情熱もって取り組んだことの知見を発信し、それに共感してくれる外部の人たち(顧客)が増える。それらを継続してきたことが積み重なって今に至ったのではないかと思いました。クラスメソッドさんが情報発信に積極的な理由が分かったような気がします。
会社経営も大変だと思いましたが、情報発信の大切さ、言葉のコミュニケーションの大切さを再認識できました。
最後に
この1か月で様々なセッション動画を視聴しましたが、印象に残ったセッションについて書かせていただきました。 Developers.IOのイベント参加は今年初めてでしたが、気づきと学びが多く楽しく視聴させていただきました。 この記事を書いたことで、コミュニケーション・情報発信の必要性を再認識したとともに、今後の自分のアウトプット活動を積極的に続けられると確信しました。 昨今の情勢に関わらず、イベントを中止や延期とせずにフルオンラインイベントで開催していただけたこと感謝しています。ありがとうございました!