12/26(土)にインフラ勉強会にて読書会をしました。一夜経ちましたのでふりかえりをしようと思います。
目次
インフラ勉強会とは?
インフラ勉強会について、参加方法についてはこちらをご覧ください。
書籍について
題材にした書籍は、「カイゼンジャーニー」の著者新井剛さんと、「職場の問題地図」などの著者沢渡あまねさんの共著「ここはウォーターフォール市、アジャイル町」と 沢渡さんと元山文菜さん共著の「業務改善の問題地図」です。
ここはウォーターフォール市、アジャイル町(以下、ここアジャ)
業務改善の問題地図
登壇イベントページ
登壇に至った経緯
この読書会全体の企画は、みけねこさん(@katzemike1)という方が立ち上げたものです。 登壇募集を見たところ、「無力感」という言葉が両著書に共通するテーマとして存在することに気付きました。 ここで両書籍の共通テーマである「無力感」について考察した読書会をしてみようと思いました。
今自分には自分が主体になって事を起こしたい、改善したいことが沢山あるのですが、なかなか着手できすにいます。 私自身の気持ちの問題もあるのですが、何もできず無力感に苛まれる前に自分自身を戒め鼓舞したいと思ったため、「無力感」をテーマにした読書会にしようと思いました。
また、みけねこさんはインフラ勉強会だけでなく、Coffee Advent Calendarに寄稿していただいたりと、 何度もお世話になっている方なので、恩返ししたいと思ったのも登壇したキッカケの一つです。
※Coffee Advent Calendar 2020
登壇当日
実は、資料作成は前日までは30%位しか終わっていませんでした。公私ともに忙しかったためですが、理由にはなりません。 登壇当日は全集中で作りましたが、完成したのは登壇開始1時間前でした。その資料はこちらです。
インフラ勉強会での登壇は9か月ぶりでしたので、準備に若干手間取りました。 上記資料も最初から公開したかったのですが、ドラフトになっていることに気付かずテンパり、公開は読書会終了後になってしまいました… 読書会自体は、何とか予定の21時に開始できました。もっと早く資料作成も準備も開始すべきだったと反省しました…
登壇が終わって
今年は登壇回数が少なかったので超緊張しました。 ペース配分は甘くなり、流暢に話すこともできませんでした。 また、1時間予定の登壇で52ページは長すぎでした。資料のボリュームをもう少し減らすか、登壇時間を長くした方がよかったかもしれません。 登壇リハーサルもできなかったのも超緊張の原因でした。 どんなに忙しくても前々日までには資料を作り、前日と当日は登壇練習としないと、本番余計に緊張するものだと再認識しました。練習あるのみですね。
資料の作り方としては、
- まずはここアジャのストーリーを読む。
- 解説部分と業務改善の問題地図を読む。
を繰り返しながら資料を作りました。 ここアジャのストーリーの舞台を思い浮かべながら業務改善の問題地図を読み、
- ここアジャの舞台ではここが一番問題なんじゃあないか?
- 書籍では描かれていないけど、実はこうだったんじゃないのか?
など、ケーススタディ的な感じで取り組めて、ストーリーの背景を想像しながら楽しく読むことができました。 同じ(または近い)ジャンルの書籍を並行して読んで比較したり、自分なりに考察する、知識の再認識をするというのも良いかもしれないと思いました。
書籍全体の感想
簡単ですが、書籍全体の感想も書こうと思います。
ここアジャの感想
ストーリーパートは、エンジニアの方ならば想像しやすそうな舞台設定でとても読みやすいと思いました。 アジャイルの原則や手法を取り入れるシーンが多いですが、決して開発者の組織改善向けといったターゲットではないと思いました。 特に、
- 相手のキーワードに飛び込む
のは、システム導入提案時に役に立つ考え方の一つだと思います。ただ自分が導入したいからって突っ込んでいくのではなく、 作戦を立ててタイミングを見計らって提案しに行く、といった工夫も必要だと思いました。 アジャイルに興味がない方、開発者ではない方でも、組織でのふるまい方の観点から読んでみると発見があるかもしれません。 特に情シス担当者には読んでほしいなぁと思いました。
業務改善の問題地図の感想
問題地図シリーズはすべて読みやすいですが、今回も読みやすかったです!読書会で取り上げた2丁目「無力感」からの感想になりますが、
- 意見や提案が行われないのは「この組織を信頼していない」社員のメッセージの可能性大
といったところには会社員としての自分にも身に覚えがありますし、プライベートでも身に覚えがあってドキッとしました。 所属企業や関わっているプロダクトが好きならば、衝突をしてでも改善するはず。 「問題ない」しか出てこないのは良いことではなく、自分や組織、またはプロダクトを好きではない(好かれていない)良い証拠なのだと気づき、危機感を覚えました。 自分が関係している組織を好きになってもらい、自分も好きになれるよう、強制しないように気をつけながら工夫していく必要があると思いました。 難しいですが、改善した先の世界を明確にして景色を合わせて、チームをうまく巻き込んで進められたら、忙しくても楽しいだろうと思いました。 これから管理職やチームリーダーになる人には読んでほしい書籍(他の問題地図シリーズも)だと思いました。
最後に
土曜のしかも年末の夜に集まってくれるか心配でしたが、たくさん集まっていただいて感謝です! 著者の沢渡さんも参加いただいてとても刺激になりました。 緊張したとはいえ、登壇したこと自体は楽しかったです。勉強になりました。
ホント今年はあまり勉強会登壇できなかったので、来年はもう少し拍車をかけていきます。
以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!