11/24(火)「ここから変える、業務改善の景色とミライの働き方」『業務改善の問題地図』刊行記念クロストークに参加しました。 1時間半、あっという間のイベントで、今後業務改善をしていくための勇気をもらえました。 参加レポートを書いていきます。
目次
イベントページ
トークセッション(沢渡さん)
- 改善推進経験は一生モノの武器になる!
トークセッション(元山さん)
- 「かくあるべき」を疑う必要があるのは、業務改善そのもの。働くことは人生そのもの。
- 業務改善していくことで、日々の生活を改善していく。自分の人生を楽にできる。
- 新しい働き方が求められる現代こそ「業務改善」スキルを必要とされている。
- 「業務改善」の考え方はプライベートでも役に立つ。
クロストーク
沢渡さんと元山さんの初めての接点
- 元山さんが沢渡さんのブログに共感してメッセージを送ったことがはじまり。
業務改善の問題地図を書いたキッカケ
- 編集者からのオファー。業務改善について書こうとしたときに元山さんのことを思い出した。
トピック1:「業務改善」と「業務改革」の違い
- 業務改善
- すぐに変えられるもの
- 単一組織で変えられるもの
業務改革
- 抜本的に変えるもの
- 横の連携、他の複数組織とコラボレーションして変えていくもの
業務改善の最初は「廃止」。
- 組織の問題、課題を随所で現場と経営側で景色合わせすることが大切。
- 法制度や商慣習も変わっていかなければならない。すぐの変化は難しいので小さな世論、声を上げていく。
- 改善の積み重ねが改革につながる。
トピック2:実現したい何かがあるときに、上司に反対されたり他部署から横槍が入る
- 半径5m以内(私たちが出社する職場の範囲)の問題を言語化して声を上げて、リアリティを理解してもらうこと。
- 事実ベースで言語化して、可視化して共有すること。
- 言葉の定義が違うと思うので、あいまいな言葉を避ける。
- 相手も自分も問題に対して色眼鏡で見ているところがあるので、景色合わせが大切。
- 不満不平を言っているだけでは一般ピープル。不満の背景には何があるかを理解し、立場が違う人と景色を合わせる。それが一般ピープルと推進者の違い。
- 組織ファシリテーター(業務改革推進者)になること。
- 問題を構造化して事実ベースでとらえる。役割分担をして、誰かひとりのせいにしない。正しく成長するために。
- 変化のモヤモヤをうまく刺激されちゃうと人は誰でも(自分自身も)抵抗勢力になる。
- そのモヤモヤポイントをつかんでそれを埋めるために何をすべきか考える。
- 対話を通じて環境を作っていくことが大事。
トピック3:自分が変わった時に意識しておくことは?
- 自分が想いを持って取り組むこと。ただし、自分一人が騒いでいるだけでは変わらない。
- 手を変え品を変え景色を変え、小さな変化を生んでいく。振り返りをしていく。
- 職位が上がったら決定に腹をくくる!
- 改善できない組織、改善を認めない組織・上司は、従業員の組織へのエンゲージメントを下げていく。
- エンゲージメントが低い人の中には「自社が恥ずかしい、情けない」という人もいる。そうならないように。
- 幅広い視点を持って改善に臨んでほしい。点でなく面で問題をとらえる。
- そうすると抵抗勢力が抵抗しなくなり、流れに乗ってもらえるようになる。
- 変化のファンを増やしていく。
トピック4:地道に継続するために必要なこと
沢渡さん
- ファンを見つける。仲間を見つける。
- 社内にいなければ社外に見つける。外にいる人とつながれば、自分のやりたいことの力になってもらえる。
- もう一段上のテーマを見つける。
- 先のテーマがないと共感者が増えない。景色合わせができない。
- ファンを見つける。仲間を見つける。
元山さん
- 個人のありたい姿を設定して未来や夢を共有する。
- 大きなことをやらないこと。即実行、即実感できることをやる。
- 実現したらみんなで拍手し合う。小さく回していくこと。
改革・改善を進めるキーパーソンになる人
- 制約条件が大きく、かつ成長欲求が大きいこと。
- 制約条件が大きい人に合わせると組織はどんどん変わっていく。
- 制約条件が大きく、かつ成長欲求が大きいこと。
参加者からの質問
業務改善・改革の実現のためにビジョン等を変えた事例はありますか?
- 業務改善のためにビジョンを変えるのは前後関係が逆。
- ありたい姿を実現するために改善すると継続的改善しやすい。
- 会社のビジョンだと大きすぎてあいまいなので、ビジョンの小口化が良い。
- 業務改善のためにビジョンを変えるのは前後関係が逆。
動かない人を動かすには?
- そのチームの困りごとを言語化してほしい。
- 属人化する、手戻りするなど。それを解決していく。
- 業務の中で改善を体験してもらう。その設計をすること。
- その面白さを知ってもらえれば、自走化した組織になる。
- そのチームの困りごとを言語化してほしい。
沢渡さんの考え方のベースになっている思想?思考法?
- 日本の同調圧力に嫌気がさした。
- 日本をアップデートしたい。
通常業務より優先順位が下がるためなかなか話が前に進まない。どうすればリソースを割いてもらえるか。
- 緊急中毒者(忙しいとテンションが上がる人)がいる職場だと、中長期的な業務改善をする意識がない。
- メリットを示す。お得感を示す。
- 1日12分でもいいから改善してみるよう言ってみる。
- 同じ問題意識をもっていると思われる人と一緒に本を読んだり勉強会に出たりして、共感ポイントを見つける。
- 緊急中毒者(忙しいとテンションが上がる人)がいる職場だと、中長期的な業務改善をする意識がない。
すでに他部署とつなっている業務を改善しようとしてうまくいかない。
- まずは問題構造を図にすること。変えるか変えないか、どこを変えるかが見えてくる。
- 改革になるので部門長同士が動けるよう連携をとる。
まとめ
- 業務改善のスキルを求められている時代だけど、知を結集させて社会を良くしていきたい。新しい働き方を作っていきたい。(元山さん)
- アップデートし続ける組織が人が最後に笑う。(沢渡さん)
- いまの答えが来年は変わってくるかもしれない。そういう心構えを持つこと。
感想
私は今、仕事だけでなくプライベートで所属しているコミュニティでも、今まさに改善したいと思っていることがあります。 ただなかなかうまく進められなくて悩んでいました。今の自分にできていないのは、
- 景色合わせ
- 問題の構造化
- 個人のありたい姿を設定して共有
特にこのあたりかと思いました。自分自身が問題だと思っても、色眼鏡をかけてみていて的外れだったり、言い方が大局的過ぎて周囲に伝わりきっていなかったかもしれません。 頑張っているつもりでも空回りして疲れてしまわないためにも、業務改善スキルを適切に身に付けて成長するためにも、景色合わせと問題の構造化は大切なことだと思いました。 特に、自分がなぜ改善したいのか、その個人のありたい姿を共有するのは、リーダー、責任者として示さなければと思いました。 自分の言葉で想いを話せれば理解してくれる人、協力してくれる人は出てくるはず。信頼してもらうためにも「想い」も景色合わせしたいと思いました。
また、「不平不満を言っているだけでは一般ピープル」という言葉が一番印象的だったと思います。 不平不満を言うこと自体は悪いことではないと思います。しかし、そこで終わってしまっては社会に価値を出すことはできず、自分自身にも健康的ではないと思います。 何が問題なのか、制約がある中でどう生きていきたいのかを考えながら仕事していく方が大変だけど、成功すれば楽しいはずです。 最近私は仕事やプライベートで関わっていることに自分事で取り組もうと意識していますが、まだもう一歩踏み込めていない実感があったので、頭を殴られたような感覚でした。
やはり一般ピープルより組織ファシリテーター(業務改革推進者)でありたい!
自分に不平不満があるときは、そこで終わらないように向き合って、どうしたいのかを言語化・可視化したいと思いました。
1時間半聴講して、「自分はまだまだやれること、考えられることはあるはず!」と勇気が出てきました。 不器用な自分は、上手く体現できずにツライ気持ちになることがまだまだあると思いますが、 今日聴講したことを思い出しながら、業務改善の問題地図を読み返しながら、進めていきたいです!