4/28(水)、ssmonline #9「これからの時代の組織論 パネルディスカッション」に参加しました。
今回は沢渡さんと波田野さんと丸山さん3人のパネルディスカッションでした。始まる前から楽しみでした!
目次
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セッション
沢渡さん これからの時代の組織論
資料
- 統制型マネジメントは確実性があるものに対しては有効。
- しかし、統制型しか知らないと思考停止型人間を量産するリスクがある。不確実性に向き合えない。
- イノベーションを生み出すには、統制型とオープン型のハイブリッドのマネジメントにシフトしていくこと。
- デジタルワーク前提で時間で評価・拘束されない働き方が理想的。
- 慣れた不便を言語化して、知的生産性を上げていく。
丸山さん 現場からみた運用組織論
運用をイノベーティブに変化していくためには
- 変化に遅れない。
- 運用のアジャイル化
- 意思決定の高速化
- コミュニケーションの高速化(ホウレンソウからザッソウへ)
先回りして速攻で相手のneedsを刺す。
- 追うもののスタンスで。
- 運用データ(監視アラート等)を情報に変え、傾向を読んで先手を打つ。
- 問題を発見するスキルを身に付ける。
測定できないものも管理する。
- 権限移譲を積極的に行う。
朝令暮改を変化に対する対応として前向きにとらえる。
最適化が重要。
- 「我々はどこにいるのか」を知り評価する。
- 結果に対して謙虚になり正しく見直すこと。
波田野さん これからの時代の組織論
資料
組織はだいたい「硬直化・タコつぼ化」する。
- 他部門の情報がなく、よその課題に興味を持てない。
- 内部の最適化を求めて事業への貢献が後回しになる。
硬直化・タコつぼ化を壊すには。
- 情報の囲い込みをやめて情報をオープン化する。
- 全体最適化指向になる。
- 事業への最適化を求める。
- 組織の構造を変える。
- 機能的組織から事業的組織へ。またはその逆も。
ツリー型組織の弊害
ツリー型組織でオープンなコミュニケーションを実現するには
- 経営が現場に任せる。
- 現場に権限が必要。
パネルディスカッション
運用組織について
- 運用組織は「運用実施」と「運用改善」がある。
- 運用実施はオペレーティブ、運用改善はクリエイティブ。
- それぞれ最適な組織や評価制度、スキル、マインドセットは違う。
- オペレーションに興味がない人は、クリエイティブな仕事はできない。
- オペレーティブ側の人をクリエイティブ側にすることで化ける人も一割ほどいる。
- 組織がいかにそこに投資できるか。
人事領域とのコラボレーション
- 会社文化がおかしいのは、人事制度もおかしい。
- 人事担当者にもITリテラシーは必要。
- 組織は人のつながりで存在するもの。ビジネスもコミュニケーションも大事。
- 人事だけでなく、様々な組織が2.0にバージョンアップする必要がある。
守備範囲を広げるために
- 自社サービスのドックフーディングをして、ユーザ側の問題点と担当者側の問題点を理解する。他人事にしない。
- 日本の組織はグレーゾーン、野球でいうところの三遊間を拾わない傾向がある。
- グレーゾーンを拾うためには
- グレーゾーンの扱い方を定義する。
- グレーゾーンを喜んで拾いたがる人に任せて正しく評価する。
- クロスプレイになる可能性もあるが、それを怒らない風潮にすること。
最後に
あまりにもお三方の議論の濃度が濃すぎて、ついていくのがやっとでした(汗)が、ポイントとしては以下の通りかなと思いました。
- 組織内外様々なつながりで組織はアップデートし成り立っていく。
- 組織内向きの活動になりすぎず事業の成長に結びつくように。
改めて「組織」は生き物だなぁと思いました。生きていくためには成長していくことが大事。仕組みを作ったり改善をしても、それが事業の成長に結びつかないと不十分。 成長するためには当然一人の力では無理があるので、組織に所属する人たちがみんなで自分事となり協力し合える文化にできればなぁと思いました。 大変かもしれませんが、最初は一人で小さなことから工夫や改善をしていき、多くの人に伝搬できればと思いました。
熱い議論を聴くだけでも、「自分も頑張りたい!」と思えますね!力をもらってばかりでなく、誰かの力になれるようなアウトプットを自分もできるようになりたいです。