amareloのブログ(仮)

IT系勉強会で感じた想いや知見をメインに書いていきます。

redmine.tokyo 第21回勉強会 参加レポート

11/27(土) 「redmine.tokyo 第21回勉強会」に参加しました。

もう自分の中では恒例となった半年に一度のredmine.tokyo の勉強会、今回も様々な事例、Redmineを使い推進していく心構えを学ぶことができました。

今回も参加レポートを書いていきます。

目次

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redmine.tokyo

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講演・LT(前半)

講演1:RedMica 2.0 新機能解説資料 @g_maedaさん

  • テキスト形式のフィルタで複数キーワードによるAND検索
    • スペースで区切るとAND検索
    • ""で区切るとこれまで通り単純なテキスト検索になる。
    • SQLワイルドカード(%_)をフィルタで使えなくなった。
  • ファイルの説明欄がフィルタに指定できるようになった。
    • 説明欄の検索も可能になった。
  • チケットのデフォルトクエリ
    • チケット一覧で特定のカスタムクエリをデフォルトで適用できるようになった。
    • Redmine Default Custom Query プラグイン相当の機能
  • グループごとに二要素認証必須設定
  • admin権限がないユーザでもグループメンバが表示可能に。
  • CommonMark Markdown の試験的サポート
    • HTMLタグが使える。
    • テーブルのセル内で改行や結合など、複雑なテーブルを書けるようになった。
  • Mermaid.jsによる作図
    • RedMica UI Extension プラグインがMermaid.jsによる作図に対応。

資料

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LT:ある工場の Redmine 2021" @netazoneさん

  • 添付したPDFの表示が面倒。ダウンロードなしでプレビューしたい。

    • view customizeで「BigPicture.js」組み込み
      • 画面遷移発生無しにプレビューを表示。
  • 通知メールがうざい

  • UIが古い

    • Purple Mine2
      • 右ペインが左に
    • 有料テーマ
      • 1年更新40-60ドル程度
        • Boostmine
          • かなりいじってありスタイリッシュ
        • Zenmine
          • Boostmineと同じ会社が作成
          • 標準に近い感じ
        • Abacusmine
          • これも標準に近い
    • 評価
      • 見た目をモダン化するには十分
      • 細かい作り込みはやや甘い
      • バージョンアップ追随される
  • まとめ

    • Redmineはカスタムするともっといいぞ!

資料

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LT:Redmine に必要なのは Confluence?" 齋藤 誠 さん

  • Redmineはシンプル、Jiraは多機能で何でもできる感あるが、少々分かりにくい。
  • Jiraはスクラムもカンバンも対応、Redmineは各種プラグインで。
  • ドキュメント管理について、Redmineは文書のリンクとWiki、JiraはConfluence。

  • Confluence

    • 表を簡単に作れる。
    • パワポで出来ることは大体できる。
    • 設計をしている間はほとんどConfluenceを使っている。
    • 仕様の変更履歴を確認・追跡できる。
  • スクラムのチケット運用

    • スプリント入れた段階ですべて二週間後に終わらせる。
    • 締切は一つしかない。消化方法は個人で考える。
    • スプリントの遅れが明確
  • 最後に

    • Confluenceは便利
    • 10名までならばSaaS版が無料。
    • Redmineでチケット切ってConfluenceでまとめるのもあり。

LT:アンガーマネジメント on RedMica"資料" @ryouma_nagare さん

  • 自分のタイプを知る(反するものに怒りを感じる)
    • アンガーマネジメント診断で検索
  • すべきという価値観を捨てる
  • 6秒間がまんする
  • 怒りを記録する

  • 転職はアンガーマネジメントの結果

    • 会社に貢献すべきという価値観を捨てた
    • もしこのスカウトをacceptしたら?と考えた
  • Redmicaでアンガーマネジメント

    • 怒りのチケットを起票
    • 不要なフィールドがあるとイライラするので非表示
    • 怒りを記録するのに非常に適している。
    • チケットの書き方を意識するので、6秒間がまんする、もし●●だったらと考えると自然と守れる。
    • 会社のRedmineには入れない方がいい。
    • それでも怒りを抑えられなかったら「DeathNote」プロジェクト

資料

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LT:RedMica Bridgeの紹介"資料" Fukuda Keiko さん

  • RedMica Bridgeとは
    • WebベースのRedmica
    • Redmineを気軽に利用してもらえるように
    • Redmineを個人のタスク管理ツールに
      • チケット機能に絞る
  • 機能
    • プロジェクトごとのチケット一覧
    • チケット作成・編集・コメント追加
  • 利用方法
    • RedMicaのサイトからアカウントとRedmine APIキーを登録

パネルディスカッション <Redmineとわたしたち> 

パネラー:みけねこさん、Tomokoさん、Ryokoさん、Mikaさん

Redmineのすきなところ、いまいちなところ

すきなところ

  • 記録に残しやすい
  • 記録を残せると、自分が欲しい情報を振り返ることができる。
  • 次の業務への抜け漏れを防ぐことができる。
  • 権限管理をフレキシブルに出来る。
  • カスタマイズがおもしろい。

いまいちなところ

  • ITエンジニア以外は使いづらい
  • 説明文が作文になってしまう。
  • UIがイマイチ
  • チケット入力までの導線がわかりづらい。
  • 自由過ぎるがそれが難しい。

Redmine利用のハードル

  • 初心者のハードル、とっかかりをどうにかできないか。
    • 利用する人のことを考えて作らないとならない。
  • ワークフローを設計しないとRedmineは使えないのでは?
  • テンプレートを用意
    • ユーザに選択させない。
    • URLにパラメータ埋め込んでテンプレート表示させる。
  • トロール
  • Redmineを使う業務を決めてフロー図見せることで納得してもらう。
    • 情報の集約場所、過去の情報もわかる。

伴走者

  • 使いづらいところを管理者に伝えて改善してもらっている。
    • 日々の使いやすさと改善の声を上げる立場。
  • 利用者が伝えてくれる要望を実現しようとしている。
  • ユーザが必要としているものを精査する。
  • 使ってもらってなんぼ。どうやったら使ってもらえるかを考える。
    • 日々のことからも相談しやすい雰囲気を創る。
    • みんなが幸せになることを分かってもらえるように。

人を大事にする

  • 敵対せずに使うためにはどうすればよいか?
    • 何事においても、つながる先には人がいることを常に頭に入れること。
    • 相手が分かりやすいように書くことが、人を大事にすることにつながるのではないか。
    • Redmineは説明を豊かにすることができる。
    • 文章の書き方に気をつける。
    • ツールを使うことにとらわれ過ぎない。
    • みんなが幸せになることを伝え続ける。

柔軟性

  • 新しいもの、新しい情報を受け入れて、自分の頭を柔らかくすること。
  • 人と話すこと。
  • 詳しいということにあぐらをかかずに、様々な意見を取り入れる。
  • 否定から入らない。
  • 小さなことでも始められるところは、まずやってみる。
    • 小さな改善を繰り返していくことでいい方向に向かっていく。
      • 小さな失敗と改善を繰り返すことをしやすいのがRedmine

講演・LT(後半)

講演2:林業におけるRedmine活用 田畑さん

  • 課題

    • 工程の全容がつかみづらい。
    • 情報格差が激しい。
    • 知っている人に作業が集中する。
  • 具体的手法

    • 作業手順は社内Wiki
    • 作業状況確認はRedmine + GTT plugin
    • プロジェクト=現場
    • バージョン=設計監督
    • トラッカー=設計、実施、監査
  • 導入で大変だったこと

    • 起票ができない。
    • 知っている人の時間を確保
    • 仕事の羅列
      • 知っている人の暇がない。
  • きこりのジレンマからの脱却

    • トップダウンで実施
    • 作業が進まなくても組織が死なない安心ができる状況を作る
  • よかったこと

    • 手戻りが減り各担当者が主体的に活動
    • 知っている人知らない人の差が圧倒的に縮小
    • 作業量の平準化
    • 作業の見通しがつきやすくなった。
  • 今やっていること

    • 何をするにしてもまずはチケットを確認・記述
    • 書いていくと安心という雰囲気の醸成
    • 見える化や情報文字化の推進

資料

speakerdeck.com

LT:Redmineで徒労を減らす" @MadoWindahead さん

  • さくせんのための武器防具仲間魔法

    • 武器防具
      • ありたい姿にたどり着く
      • 自分たちを守っていく
    • 仲間
      • こういうやつらがいればうまくいく
    • 回復魔法・攻撃魔法
      • こういう結果が出るから、さらに利用しやすくなる。
  • 徒労を減らす(トヘロス)ために

    • 自分より弱い敵と出会わない。ある程度強くなる。
      • 対応できそうな・成長が見込み目そうなメンバを揃える。
      • 必要な技術、前提条件をWikiやニュースに埋め込む。
    • 無駄を減らす・効率化する
      • 事実の把握における負荷やコストを減らす
        • Redmineがあれば不要なもの
          • 日報、月報
          • トラブル報告
          • 「今何やってるのか」という質問
        • 事実の把握から先手を打つことも可能
          • 予定のチェックからミスを事前に防ぐ
  • 強い敵とはたたかう。

    • プロジェクトにおける重要な内容はちゃんとやる。
    • そうなってるプロジェクトはあまりない。

資料

docs.google.com

LT:Redmine(SHERPA)の通知をMatterMost(チャット)に連携 iwsk さん

  • Redmineの標準通知メール通知したのをチャットで伝える手間を何とかできない。

    • SHERPAのコマンド通知機能を使って、メールと一緒にチャットに通知する。
  • 工夫したところ

    • オオカミ少年防止のため、必要なプロジェクトの特定のステータスだった場合にチャット通知。

LT:Redmine屋から見たMS Planner" @akipii さん

  • Plannerとは

    • Office365に付いているToDo管理ツール
  • 管理者や担当者が期待すること

    • 管理者は進捗状況が見たい。
    • 担当者は、報告作業を簡単にしたい。
  • 問題発生

    • タスクの更新が面倒
      • チェックリスト項目が多くて更新が手間過ぎる
    • 予定のタスクが多すぎる
    • 日次・週次の実績がわからない。
  • 原因

    • チェックリストやバケットは、作業状況のステータス管理に向かない
  • Redmineならばどうする?

    • トラッカーごとにワークフロー管理
    • ステータスは作業状態ごとに作成する
    • 親子チケットに分割する
    • Excel報告については、クエリで管理する
  • 業務フローを事前に洗い出そう

    • どんなワークフローでどんなステータス管理をするのか?
  • 誰のためのタスク管理ツールなのか?
  • できる作業者にマイクロマネジメント不要。

資料

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LT:Unofficial Redmine Cookingと直近のRedmineカスタマイズ事例の紹介" @y503unavailable さん

資料

speakerdeck.com

LT:Redmine パッチ会やってます! @juno_nishizaki さん

  • パッチ会に参加して良かったこと。

    • 参加しているうちにできることが増えていった。
    • できることが増えると嬉しい!
    • 大事なのは、やってみようという気持ち。
  • みなさんもいかがですか?

    • プログラミングのことがわからなくてもRedmineの改善に思いがあれば楽しめるはず。
    • オープンソースの開発に興味があるだけでもおススメ!
  • 次回のRedmineパッチ会

redmine-patch.connpass.com

資料

docs.google.com

LT:Redmine Japan Vol.2 開催します" @agilekawabata さん

  • 2022年2月25日(金)開催決定!
  • 「明日の仕事を変えるために必要なモノ」

感想

Redmineは良いものだけど、使う人のこと、組織のことを十分に考えて導入や推進するものだ」と改めて思いました。

自分の職場での進捗管理などはExcel管理なのですが、redmine.tokyoに参加して良い事例を学ぶことで、 自分の職場にも導入できないかとずっと思っていました。 これまでredmine.tokyoには何度も参加してきましたが、実は現時点でもほぼ未経験状態です。憧れの人をずっと遠くから見ているような気持ちで参加していました。

今年ようやくRedmineの導入を自分が進めることができるようになったものの、なかなか良さが伝わらずにいました。 さらに悶々としていたところで、今回の勉強会に参加して目が覚めました。 自分のために導入するのではなく、チームや会社の業務効率化、課題解決に使うものなのだから、足を引っ張ることになっては意味がない。 もう一度、

  • 目的(何のためのRedmineなのか)
  • 導入してどうしたいのか?どうありたいのか?
  • 関係者に手間をかけてしまうところは何か?

を見直し、関係者と共有するところからやり直そうと思いました。 結果的に導入を断念、失敗に終わるかもしれませんが、明日から改めてチャレンジしたいと思いました。 都合でディスカッションと懇親会には参加できませんでしたが、今回も多くの気づきと学びをいただけました。

一方、個人的にはRedmineを使って、コーヒーの焙煎記録を残せないかなどのチャレンジもしています。 そちらは完全に自分のためだけですが、将来的に誰かに見せる場合のこと、使いやすさ見やすさを考えて実現できればなぁと考えています。 Pranioで実現しようとしていましたが、いろいろカスタマイズした方が良さそうな気がして、サーバ建ててそちらでやろうかと思ってます。

感想長くなりましたが、先週までの仕事のモヤモヤが晴れた気がしました。 次回以降のどこかで実現できたことを登壇で発表できるよう、明日からも頑張ろうと思います!!

今回もありがとうございました!!!