amareloのブログ(仮)

IT系勉強会で感じた想いや知見をメインに書いていきます。

第18回redmine.tokyo勉強会 参加レポート

5/23 第18回redmine.tokyo勉強会に参加しました。これまで、現地+オンラインで開催されてきましたが、今回はコロナの影響でオンラインとなりました。勉強会レポート、久々となりましたが、書こうと思います。

目次

redmine.tokyo とは?

「フリー(OSS)のプロジェクト管理ツール Redmine の恩恵を共有することを目的として、勉強会を開催したりチケットで課題や知見を共有するというような活動を、主に関東を中心に行うコミュニティです。」

以下リンクより転用させていただきましたが、上記の通りです。

redmine.tokyo

イベントページ

redmine-tokyo.connpass.com

第18回勉強会の内容

redmine.tokyo

講演・LTの概要

2020年5月リリース RedMica 1.1 新機能ハイライト @g_maeda さん
  • Redmineの次期バージョンの新機能を先行して使えるRedMica
  • RedMica1.1の新機能
RedMicaとは?
  • RedMicaはファーエンドテクノロジーRedmine、MyRedmineに使われている。
  • RedMicaはオープンソフトウェアとして公開されている。
  • Redmineの最新の開発成果が先行リリースされる。
RedMica1.1最新機能ハイライト

Redmine4.2(次期バージョン)にも入る機能を備えている。今回は80個ある修正変更の主要項目13個を紹介。

  • グループをウォッチャーとして入る。
  • ユーザアカウントのメールアドレスのドメインを制限できる。
    • ユーザが勝手に個人のスマホのメールアドレスを登録して、情報漏洩することを防ぐため。
  • チケット、Wikiページの添付ファイルをまとめてダウンロードできる。
  • 優先度の高いチケットの更新を通知するオプション
    • 通知メールの量を抑えることに効果がある。
  • CSVのインポート時のフィールドの対応関係を名前を基に自動推定して設定できる。
  • CSVインポート時に関連するチケットを設定できる。
  • プロジェクト一覧のデフォルト表示形式設定をリスト形式に固定できる。
  • チケット表示画面に「完了」「未完了」のバッジを表示
  • WIkiツールバーのテーブル挿入ボタン
  • Wikiツールバーのコードハイライトボタンのカスタマイズして、個人設定で固定できる。
  • 作業時間の詳細のグループ条件に「チケット」を追加
  • チケットをクローズできない場合の理由を表示
  • RedMica独自機能:ベクターアイコンに切り替え
これであなたもRedmine活動家 @MadoWindahead さん
資料

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Redmine警察、Redmineマイスター、Redmine活動家
  • Redmine警察は、ルールが守られているか、安心して使えているかを定期的にチェックする人
  • Redmineマイスターはいわゆる職人。使い方の理想を追いつつメンバー教育をしていく人
  • Redmine活動家は、活動からあるべき姿に到達させる人
Redmine活動家の定義

Redmine活動タブを見て、物事が予定通り進んでいるか、抜け漏れやミスや重複がないか、ありたい姿や価値に到達できる仕組みになっているかを確認して、あるべき姿に近づける活動を行う人。

活動家の敵は・・・事なかれ主義

活動家のレベルは以下の通り。

  • レベル1  - 自分の活動を見て抜け漏れや改善点を見つけ自主的に対応する人
  • レベル2

    • 仲間たちと活動を確認して相互調整を行う人
    • お互いに支援し合い効率的に進められる人
  • レベル3

    • 良い活動の横展開等を行い、活動状況から状況の指摘と是正提案を行える人
  • レベル4

    • あるべき姿を意識しその状態に近づける活動、不足分などを考え、自主的に実施できる人
    • 活動家がチケット作成、ルール作成等、介入することがある。
  • レベル5(革命家レベル?)

    • レベル1~4のメンバを叱咤激励、指導、教育を行いながら、活動そのものを変える人
地球都合問題対応とRedmine
  • 今はまさに乱世。新たな価値が生まれる時期・仕事のやり方も変わっていく!
  • 集まって相手を重視したやり方から、活動ログ・成果物を重視したやり方へ変わっていく、変えていく!
    • 人指向からタスク指向に
      • やっていることを見せられるような仕組みを。
      • 属人性から共同作業へ。
      • いかにツールを使いこなして業務をできるかがポイント。
  • Redmineをコミュニケーションハブに
「伝わるチケット」の書き方 @onozaty さん
資料

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伝わるチケットの重要性
  • チケットは起票したら終わりではなく、そのチケットを確認する人がいる。
    • 書いたチケットを確認する人が複数人いる
    • 確認時間の方が起票時間より長い。
  • 伝わるチケットを書くことで、確認にかかる時間を減らしたい。生産性の向上へ。
  • 他の人の作業時間を減らすために、自分に何ができるかを常に考えていく。
伝わるチケットの定義
  • 必要な情報がそろっている

    • チケットの確認者が欲しい情報を取りに行ける。
    • チケット起票時に必要な情報を入力することをチームの目標に。
  • 必要な情報の入力を手助けするもの

    • カスタムフィールド

      • カスタムフィールドを使って、必要な情報を入力項目として追加できる。
      • フィールド単位での検索も可能。
    • Redmine Issue Templates plugin

      • 必要な情報の入力欄を用意することができる(テンプレ化)
    • 使い分け

      • 選択肢やフォーマットが決まっているものはカスタムフィールド
      • 文章や画像を入力したいものは、Issue Templates
      • どちらか迷ったら、Issue Templatesがおすすめ。
      • 規則性が見えてきたらカスタムフィールドに。
より短い時間で理解できるためには
  • 情報を適した表現方法を使うことでより分かりやすく
  • 文章だけでなく、画像などで表現するのも良い。
  • アニメーションGIFにすると動きがあってさらに良い。アニメーションGIFは無料ツールで簡単に作成可能。
  • 表などはRedmineではフィルタやソートできないので、添付ファイルを使うと良い。

  • clipboard image paste プラグイン

一番重要なことは

チームの他のメンバのことを考えること。

Redmine管理者入門!BacklogとRedmineの違いと、基本的な考え方 ~ Backlogで物足りなくなったら ~」 @tw_yukiaさん
資料

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BacklogユーザのRedmineへのありがちな誤解
  • そんな変わらない?
  • 使いにくい?
  • 全然ちがう!たとえるならば、Backlogはカップ麺、Redmineはスーパーマーケット。
Backlogについて
  • Backlogは既読通知がわかりやすい。
  • Backlogの課題入力画面に、進捗率の概念はない。

  • Backlogは無料版ではカスタムフィールドを使えない。

  • ロールがプロジェクトごとに設定できない。
  • Backlogにはワークフローがない。

    • 権限設定の範囲がシステム共通で細かい制御には向いていない。
    • ワークフロー不要なので、すぐに使える。
  • Backlogは面倒な設定をしないでもすぐに課題管理できる。

  • Redmineは何から何まで細かく自分好みに設定できる。

  • カップ麺より美味しいラーメンを作るのは大変

    • 日ごろからRedmineが準備されているならいつもと変わらない。
    • 何もないところから準備するには、Backlogの方がはやい。
  • Redmine(スーパーマーケット)じゃないとできないことは結構ある。

    • トラッカ、ロール、ワークフロー、これを抑えればRedmineが楽しくなる。
  • 声かけ、周知徹底、運用でカバーを超えていく

  • システム化することで再現性を担保、プロセスを蓄積して改善しながら転用する。
    • そうすることで、Redmineが楽しくなっていく!
Redmine + Teams = TeleWork」 @saito0119 さん
資料

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世の中のテレワーク状況
  • 90%の会社がテレワーク推奨
  • 45%の人がテレワーク初めて
  • できない理由は、80%が自宅ネットワークやPC環境。60%がセキュリティ制度上の問題
  • 課題は
    • 柔軟な業務のアサインが難しい
    • コミュニケーションに負担がかかる
    • 職場の一体感が無くなる
齋藤さんの会社では
  • もともとオリパラ向けに準備を進めていた。
ツールの使い分け
  • テレワークでのチャットはTeamsを使っている。
    • ナレッジとしてでなくあくまでもチャットツール
    • 非エンジニアに人気がある。あちこちいじっていれば使えるため。
    • Plannerという小チームでのタスク管理機能もあり、使いこなせば、Redmineいらないチームもあるかも?
      • 古い情報を上手に隠したりできるので、Redmineにもほしい機能。
  • Redmineもテレワークで大活躍している。
    • しかし、非エンジニアの人には敷居が高い。
    • メンションやイイねボタンがないのが残念
    • 齋藤さんはもともとた拠点にいるメンバをRedmineで束ねていたので違和感なかった。
    • スピード感はTeamsの方が上?
初動とチケット化
  • チャットで大体の作戦が立つ。
  • 収集つかない場合は、Web会議で議論する。議事メモはチャットに流すか、WikiOneNoteにまとめる。
  • キーマンが「チケット切って」と言ったら、以降はタスク管理されていく。
動機と非同期
  • 電話
    • 完全な同期型で双方の時間を拘束。
  • Teams
    • リアルタイム型だが、応答は即時出なくてもよい。ただ放置すると、既読スルーと思われる。
  • Redmine
    • 通知・応答ともに非同期。
  • メール

    • 外から連絡を受ける「郵便」。非同期。
  • 結論は共存!間違いない。

  • 双方中途半端に強化せず、専門をきわめて使いこなしてほしい。
使い分け例
  • 読み捨てする場合はTeams
    • チャットは電話の代わり。資料を渡すなどRedmineで出来ることはそちらに寄せて一元管理する。
  • 今後永続的に利用し、ナレッジDBになるのがRedmine
    • 課題管理や情報管理をあえてRedmineに持ち込まない。
終わりに
  • ピンチはチャンス。なかなか普及しなかったRedmineを定着させるチャンス!
  • 職場のNewNormalは、今我々が作る。
ITシロウトがREDMINE在宅ワークについて考えてみた あいちゃん2号機さん
今自分が実現して見せたいこと
  • 日常業務はTeamsでのチャットや打合せ
  • Redmineでの進捗確認情報共有ですべてまかなう
  • きちんと記録を残す仕事はRedmineのチケットに移行
    • Teamsは情報を探すのにはむかない。
素人が考えるRedmineとは?
  • 何が欲しいか自分でもわかっていない。

    • 絶対的革新的な天元突破できるツールが欲しい
    • 誰もが効率よく仕事を終わらせたい。
  • わかってきたこと

    • 進捗という情報はみんなで作り上げるもの

      • Redmineは「心臓」である
        • ツールは手足。本当に流したいのは血液(情報)。その原動力は人間。
        • Redmineは適切に情報を送り出すための機能。
    • 情報は鮮度が命

      • Excelでそこまで更新できるか?プロジェクトはすぐにゾンビ化する。鮮度を保つのは難しい。
      • いつでもどこでも動ける心臓である、Redmineが必要。
  • 実現したいこと

    • 場所を問わずにいつでもどこでも使える環境を構築すること。
「優先度」機能をもっと便利に!使いこなそう! hin-t さん
Redmineにおける優先度設定
  • 優先度をつけるとどのチケットから完了させるべきか表現できる。
  • 重要なチケットが色分けされるので埋もれない。
  • 緊急度が高いものが一目瞭然。
  • どのチケットから着手すればよいかわかりやすい
  • ただし、優先度設定は手動でやらなければならない。
    • 優先度自動更新プラグインを開発。もっとRedmineを使いこなして好きになってほしい。
優先度自動更新プラグイン
  • チケット作成日からチケットの優先度を自動で更新。
    • 休日や営業時間を意識した作りになっている。
  • 時間の経過に伴いチケットの優先度を自動で変更し、担当者へ通知する。
  • RPA連携事例もある。
労力最小のGitHub/GitBucket連携プラグインの提案 @ak_iwasaki さん
Redmineリポジトリ機能について
  • ぶっちゃけ、GitHubが使えればいい!
労力最小の連携プラグイン
  • GitHubやGitBacketはWebHookでRedmineと連携する。
  • いろいろ課題はあるが、どなたか実装お願いします!
Redmine Japanで会いましょう Redmine Japan 実行委員長 川端 さん(@agilekawabataさん)

Redmine Japan 2020 開催決定!

開催趣旨
  • ツールを使いこなして生産性を上げる時代が来ている。
  • Redmineがいまだにプロ向けツールと思われているが、テレワーク導入企業が増えている今、Redmineを使ってもらえるきっかけとしたい。
日時・場所など
  • 日時:2020年9月18日(金) AM10:00~予定 
  • 場所:アーツ千代田
  • 規模:200名
  • 元学校のため、学校の机といすを使われる。
  • キーノートスピーチ

感想とまとめ

自分は今の職場でRedmine(Backlogも)を使っていませんが、個人として仕事への向き合い方も勉強できるため、去年からredmine.tokyoに参加してきました(過去2回とも配信参加)。Redmineのノウハウにとどまらないお話を聞けて本当に勉強になります。現地に行って、登壇者の熱量を感じ、参加者と想いを共有したかったですが、完全オンラインでも過去2回と雰囲気変わらず受講することができて安心しました!音声が途切れるなど大きなトラブルもなかったです。資料をしっかりと見ながら話を聞けたのも良かったです。

懇親会も楽しかったー!!今回はじめての懇親会参加でしたが、初見者にもやさしい方々で参加しやすいコミュニティだと再認識しました。

コロナ脅威がなくなったら、いつの日か現地で参加(できるならば登壇)したいです!

次回は、7/11 redmine.osaka。こちらも参加したいです!!